米中対立の高まりとともに危険なアプリへの規制が激しくなっており、アプリの安全性に気遣う人が増えています
この記事では、絶対に使っていけない危険アプリと、代わりに使うべき安全なアプリを紹介していきます
※iOS(iPhone)及びAndroidアプリについて説明します
※随時追加・更新予定です
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判定基準
この記事では以下の条件のいずれかを満たすものを「危険なアプリ」として列挙していきます
- データセンターが中国にあること
- 必要以上にユーザーデータを集めていること
- 許可なく第三者にデータを送信していること
まず1についてですが、なぜ中国にデータセンターがあると危険かというと、中国には国家情報法という法律があるから
この法律、簡単にいうと「企業が集めた情報は中国政府に全て渡さなければならない」というもの
つまり、中国企業が集めたユーザーの個人情報は中国政府にダダ漏れで、軍事転用される可能性もあるということです
たとえ中国企業が「うちはユーザーデータを外部に漏らしていません」と主張していても、この法律がある限り中国政府に個人情報が流出するのを防ぐことはできないのです
2については、アプリを利用するにあたって必要のないデータを収集するものを「危険アプリ」とみなすことにします
例えば、通常の将棋アプリにも関わらず、位置情報や端末の写真などにアクセスしていた場合、不審行為とみなし「危険アプリ」と判定します
また、ユーザーの許可なしに第三者にユーザーデータを送信しているアプリも危険アプリと判断します
危険アプリ一覧
では早速、危険アプリを紹介していきます
とは言っても危険なアプリは星の数ほどあるので、主要な物のみ挙げていこうと思います
Simeji(シメジ)
「Simeji」は中国の検索エンジン大手・百度(Baidu, バイドゥ)が運営する日本語入力アプリ。
アプリ名が日本語なので日本のアプリだと思っている人も多いのではないでしょうか?
このアプリ、Google Play Storeでのダウンロード数は1000万以上と多くの利用者がいるアプリですが、危険なアプリであることが明らかとなっています
過去には入力された情報を外部に送信したり、他社サービスのサーバーへ不正にアクセスしたりしていたことが判明しています
Simejiで入力したパスワード等の個人情報が漏れたら大変なことになるので絶対に使わないようにしましょう
参考(外部サイト)
・バイドゥ、IMEアプリ「Simeji」で入力ログを無断送信
代替アプリ
今までSimejiを使っていた人は代わりに「flick」を使うといいでしょう
flickは日本製アプリなので、今後規制される可能性が低く、安心して使えます
flick(フリック)
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QQ Browser
続いて紹介する危険アプリは「QQ Browser」
最近話題の中国大手IT企業・騰訊(テンセント)が運営するブラウザアプリです
ユーザーの閲覧したページや検索ワード、周辺のWi-Fiのアクセスポイント、ハードディスクのシリアル番号、Android IDなど、数えきれない量の個人情報をサーバーに送信していたことが明らかとなっています
また、運営している騰訊(テンセント)はアメリカから制裁対象として名指しされている企業です
個人情報ダダ漏れ、かつ、今後国内でも規制される可能性が高いので、使わないのが無難でしょう
他にも騰訊(テンセント)関連のアプリには、メッセンジャーアプリの「WeChat」、インドでも禁止されたゲームアプリ「PUBG」などがあります
参考(外部サイト)
・中国製ブラウザがページ履歴・検索履歴・近所のWi-Fi・HDDのシリアル番号などを送信していたことが発覚
・テンセントのアプリ「PUBG」をインドが禁止、中国と緊張高まる
代替アプリ
オープンソースでプライバシー重視のFirefoxがオススメです
Firefox ウェブブラウザー
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Zoom
テレワークの普及に伴い急速に広まったWeb会議アプリ「Zoom」
このアプリもセキュリティに懸念があり、台湾政府やドイツ外務省、Google、NASAなど世界中で使用が禁止されているんです
例えば、標準外の暗号化方式を使用しており、会議の暗号化と復号化のキーが中国北京のサーバーに転送されているのが確認されています
また、天安門事件に関わるWeb会議を閉鎖し、会議を主催した活動家グループのアカウントを勝手に停止するなど、中国政府よりの行動が目立ちます
参考(外部サイト)
・Zoom、中国政府の要請で米国で開催の天安門関連Web会議を閉鎖
・Zoom、台湾政府が全面禁止…ドイツ外務省やGoogleも「セキュリティの脆弱性」で使用制限
代替アプリ
企業や団体向けなら国産Web会議サービス「calling」や「V-CUBEミーティング」がオススメです
UC Browser
「UC Browser」はGoogle Play Storeでのダウンロード数は5億以上の人気ブラウザアプリ
このアプリを普通に使っているだけで、ユーザーの閲覧したページや検索ワード、位置情報などが暗号化されることなく、外部に送信されてしまいます
非常に危険なアプリなので使っている方はすぐアンインストールしましょう
参考(外部サイト)
・危険すぎる!UCブラウザはあなたの現在地を世界に送信している!
代替アプリ
先程も紹介した、オープンソースでプライバシー重視のブラウザ、Firefoxがオススメです
Firefox ウェブブラウザー
Mozilla無料posted withアプリーチ
CamScanner
CamScannerは中国製のスキャナーアプリ
このアプリ、世界でも利用者が多いアプリなのですが、以前マルウェアが仕込まれていて問題になりました
マルウェア発覚後、GoogleはCamScannerをすぐにPlay Storeから削除。
その後修正が加えられ、現在Play Storeで公開されているものは安全とされていますが、気になる人は使わない方がいいでしょう
参考(外部サイト)
・Google Playでダウンロード数1億以上の人気アプリにマルウェア混入が発覚
代替アプリ
「Adobe Scan」など代替アプリはたくさんあります
Adobe Scan: OCR 付 スキャナーアプリ
Adobe Inc.無料posted withアプリーチ
なお、中国製のアプリについては以下の記事にまとめました
「原神」「荒野行動」「BuzzVideo」「TikTok」等の人気中国アプリの紹介のほか、中国製アプリの見分け方も合わせて説明してあります
是非ご覧ください↓
携帯回線はどこが安全?
スマホの安全性を考える上では、アプリだけでなく「携帯回線の安全性」も考慮に入れる必要があります。
日本の携帯キャリアはドコモ、au、ソフトバンクが3大勢力となっていますが、個人的にオススメなのは「ドコモ」です
もともと国有企業だったということもあり、国産に対する意識や安全保障に関する姿勢では群を抜いていると思います。
少し古いデータですが、2019年時点でauとソフトバンクでは中国・ファーウェイの設備が基地局に使用されていたのに対し、ドコモでは中国系メーカーの設備を採用していませんでした(参考)
世界情勢の変化により、auやソフトバンクでも中国系ベンダーの排除は進んでいますが、やはり安心感があるのはドコモだと思います
また、ドコモはNECや富士通といった国内のベンダーを積極的に採用しているので、日本企業の発展にも貢献していると言えるでしょう
少し前のドコモは高いというイメージが強かったかもしれません。しかしながら、コスパ最強のプラン「ahamo」が登場したことで、ドコモがより魅力的になりました
発表当初はキャリアメールが使えなくなることがahamoの欠点とされてきましたが、ドコモとauから乗り換える場合には、継続してキャリアメールを使える手段が用意されたので心配不要です
まだahamoに変えていないという方は、ahamoへの乗り換えを検討してみてください
ahamo公式サイトで詳細を確認(今ならXperiaやiPhone等が安く買えます)
なお、ahamoは「ドコモの一部」という扱いなので、ahamoに乗り換えてからもドコモオンラインショップでスマホ・携帯が購入可能です
ahamoで利用できる通信容量は20GBですが、自宅にWiFiがある等の理由で20GBも使いきれない方もいるかもしれません
そういう方には、NTTが運営する「OCNモバイルONE」がオススメです
OCNモバイルONEなら最安の月額料金が550円なので、ahamoよりもお得に契約できます
回線契約と同時にスマホ本体を安く買うことも可能です
WiFi選びで困っている方にはドコモの「home5G」がオススメです
本体をコンセントに挿すだけで高速な通信環境で手に入ります。データ容量も無制限なので家族全員で使っても問題ありません
home 5Gの正規販売代理店であるアイ・ティー・エックス社のサイトで契約すれば15000円の現金がキャッシュバックされるのでオススメです
インドで禁止されたアプリ
参考までにインドで禁止されたアプリを掲載しておきます
2020年6月
2020年6月、インド政府は59のアプリを使用禁止にしました。
禁止の理由としては「データセキュリティとプライバシーの保全に関して懸念が生じている」ためだと説明しています
上で紹介したアプリ以外にも、TikTokやBigo Liveなどの人気アプリが禁止されました
- TikTok
- Rhareit
- Kwai
- UC Browser
- Baidu map
- Shein
- Clash of Kings
- DU battery saver
- Helo
- Likee
- YouCam makeup
- Mi Community
- CM Browers
- Virus Cleaner
- APUS Browser
- ROMWE
- Club Factory
- Newsdog
- Beutry Plus
- UC News
- QQ Mail
- Xender
- QQ Music
- QQ Newsfeed
- Bigo Live
- SelfieCity
- Mail Master
- Parallel Space
- Mi Video Call – Xiaomi
- WeSync
- ES File Explorer
- Viva Video – QU Video Inc
- Meitu
- Vigo Video
- New Video Status
- DU Recorder
- Vault – Hide
- Cache Cleaner DU App studio
- DU Cleaner
- DU Browser
- Hago Play With New Friends
- Cam Scanner
- Clean Master – Cheetah Mobile
- Wonder Camera
- Photo Wonder
- QQ Player
- We Meet
- Sweet Selfie
- Baidu Translate
- Vmate
- QQ International
- QQ Security Center
- QQ Launcher
- U Video
- V fly Status Video
- Mobile Legends
- DU Privacy
セキュリティを高めるためには
セキュリティを高める方法の一つとして、セキュリティソフトを使う方法が挙げられます
ウイルスバスターなどのセキュリティソフトを使えば、スマホにインストールされているアプリをスキャンし、安全性を確認することが可能です
オススメのセキュリティソフト・アプリにつきましては以下の記事にまとめてあります。ぜひご覧ください
ネット接続をより安全にするにはVPNがオススメです
VPNとは仮想的に専用の通信網を構築することで、プライベートで匿名性の高いネットワークを確立する技術のことです
また、VPNを使えばIPアドレスを変えることができるので、日本にいながら海外のサイトにアクセスしたり、中国など規制の厳しい国から日本のWebサービスを楽しんだりできます
無料WiFi使用時のセキュリティ強化にも最適です
オススメのVPNサービスについては以下の記事にまとめましたので是非ご覧ください
おすすめの日本製アプリ・国産セキュリティソフト
この記事をご覧の皆さんの中には「安全な日本製アプリが使いたい」という方もおられると思います
使い勝手の良い国産アプリに関しては以下の記事が参考になるかと思います(外部サイト)
国産セキュリティソフトについては以下の記事が詳しいです
安全でプライバシー重視のアプリ
別記事に安全でプライバシー重視のアプリをまとめてあります
是非ご覧ください