日本で人気の高いスマホシリーズ「Xperia」
2014年度に4000万台近くを売り上げて以降年々シェアが低下し、2019年度はわずか320万台しか売れていないという結果になってしまいました
この記事では長年Xperiaを使い続けている筆者が、Xperiaが改善すべき点は何なのか個人的に思うことを紹介していこうと思います
低価格モデルの充実
ソニーモバイルは2020年にXperia10IIという低価格モデルを発表しました
4万円代でXperiaが手に入るということもあり、国内ではかなり売れている印象を受けますが、中華スマホに比べると正直コスパは悪いと感じてしまいます
スマホの売上ランキングを見てもiPhoneSEやGalaxy A41のような定価格帯のスマホが売れているのが現状です
大半の人はスマホメーカーが思っているよりもスペックに対する関心が薄く、LINEが使えて、そこそこバッテリーが持てば他はどうでもいいと思っている人もかなり多いように感じます
ソニーはもっと低価格帯のスマホに力を入れて、その売上で得た資金で本当に作りたいもの(高性能のハイエンドやProモデルなど)を作るべきだと思います
個人的には多少スペックを削る(カメラを一眼にする)などして、2万円代の超低価格のローエンドモデルとXperia10IIよりも少し性能を強化した4万円程度のミドルレンジを販売するのがいいのではないでしょうか
あとXperia5IIはau・ソフトバンクで10万円超えと少し高いのでXperia5Ⅲは10万円切ってくれるとありがたいです(11/5追記:ドコモ版は99000円でした)
シェアが低いことからも大量生産による低コスト化は難しいとは思いますが、SONYブランドやデザイン等で上手く補いながら販売数を伸ばしていって欲しいと思います
キャリアへの忖度
Xperiaシリーズは長らくSIMフリー端末を販売しておらず、一部の例外を除いてキャリアでしか販売していませんでした
これはドコモ・au・ソフトバンクといったキャリアへの忖度だと考えられます
2020年になってようやくSIMフリーモデルが登場しましたが、キャリア版の発売から何ヶ月も後のこと。
キャリア版発売と同時にソニーストアでSIMフリー版を発売してくれれば、もっと売れると思います
「キャリアロゴが嫌い」「プリインストールされたキャリアアプリがうざい」「デュアルSIM版が欲しい」といった理由からSIMフリー版を求めるユーザーは多く存在します
それらの層を上手く取り込むことで国内シェアの向上につながるのではないでしょうか
マーケティング
Xperiaは性能が良いだけでなく、他の機種にはない魅力(PhotoProや縦長ディスプレイなど)が多くあり、世界市場でも十分に戦えるだけの実力があると思います
さらにソニーは世界的にも名の知れた企業です。はっきり言って負ける要素がないように思えます
しかし2019年時点でXperiaの世界シェアは1%にも満たない状況です
チャンネル登録者やく1250万人の有名海外YouTuberが「Why Don’t People Buy Sony Smartphones?」という動画を出す事態にまで発展しています
Xperiaが売れない最大の原因、それは「マーケティングが上手くいっていないこと」だと思います
他社のように大物YouTuberに製品を提供してXperiaの魅力を発信してもらうとか、世界的に人気な自社製品(PlayStationなど)との連携を強化するなど積極的な宣伝が必要だと思います
※ちなみに中国・香港・台湾ではXperia1IIが鬼滅の刃とコラボ中らしいです。日本でもコラボしてほしいですよね
ディスプレイ輝度の向上
Xperiaのディスプレイは他の機種に比べてかなり暗く感じます
実際Xperiaの最大ディスプレイ輝度を計測してみると、他社製のスマホより暗いことが分かります
屋外での使用の際にはディスプレイ輝度は重要になってくるので改善していただけるとユーザーとしてはありがたいです
指紋認証の強化
長年Xperiaを使用して思うのが指紋認証の精度が悪いこと
年々改善はされているものの、他社製のスマホと比べると反応が悪いように思えます(指紋認証を非搭載のiPhone12シリーズよりはマシですが…)
新型ウイルス流行の関係でXperiaシリーズに顔認証が追加されることはしばらくないと思うので、その分指紋認証の精度向上に努めていただけたらと思います
メリットもたくさん!!
散々Xperiaの文句を書いてきましたがXperiaには他機種にない魅力がたくさんあります
日本で圧倒的シェアを誇るiPhoneに比べてもかなり良い勝負をしている(むしろ圧勝?)と個人的には思います
XperiaとiPhoneを比較した記事も用意してありますので是非ご覧ください↓